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自分史と性

雑記
09 /25 2018

「ゲイに目覚めたのはいつ?」

最近はこういう無遠慮な質問をされることも少なくなってきたけれど、以前はよく訊かれたものだ。

わたしの場合、女性を好きになったことはないので目覚めるも何も、元からゲイでしたとしか答えようがないし、異性愛前提の質問はどうかと思うけれど、まあゲイに目覚めるっていうのを単純に性に目覚めることと仮定するなら、第二次性徴のはじめごろだと思う。

そのへんのエピソードは多分以前も書いたと思う‥‥ような気がするし、四半世紀近く前のことなので記憶が曖昧になっている部分もある。

「ゲイ」「同性愛」という言葉自体を知ったのは、多分たまたま見ていた深夜番組で、話題になったドラマ「同窓会」の少し前だった。

わたしより少し上の世代のゲイだと、「同窓会」で興味を持ったっていう人もいる。

わたし自身は「同窓会」は見ていないけれど、クラスメイトの女子が山口達也や国分太一による男同士のラブシーンに、気持ち悪いとか反応してたことを覚えている。

(それにしても山口達也、四半世紀後にとんでもない事件やらかして芸能界を去ることになっちまった。彼がしたことこそ気持ち悪いよな)

90年代前半って、まだまだ「禁断の愛」「タブー」みたいな空気が強かったんだなぁと思う。

1990年版の「イミダス」に、「男性ホモは強迫的で反復性のある肉体関係がつきまとい、対象を変えることが多い」と書かれていて問題になったらしいけど、2018年にこんな記事書いたらとんでもないことになるよな。(‥‥‥‥と思ってたけど、件の杉田水脈の問題発言や、それを擁護する意見が出てくるのを見ると案外そうでもないかも‥‥。)

ちなみにその1990年のイミダスがたまたま家にあって、思春期の入口に差しかかっていたわたしには、色んな意味で衝撃的だった。

特に「強迫的で反復性のある肉体関係」って言葉が、何ともショッキングで、アブナイ、汚ならしい、いやらしいと思いつつ、それでいて妙に魅力的で魔力のようなものも感じていた。

変態的なものへの憧れや好奇心って、思春期の男の子には少なからずあると思う。

禁断のめくるめくような、欲望のままの秘密の世界。

恐ろしいような、それでいて甘美な誘惑があった。

90年代も後半になると、時々真面目に同性愛について扱ったテレビ番組や新聞記事も出てきたし、高校生にもなると性や恋愛について真面目に考えることもあったりして、「変態」「禁断の愛」以外の興味も出てきた。

ただ性欲は何とも変態的というか、アブナイ世界への憧れはつきることがなく、悶々とした童貞ゲイライフが続いた。

いざ大人になって男同士のセックスを経験してみると、気持ちよかったし、ワクワクするものではあったけれど、思ったほど変態的でもなく、アブナイ世界でもなく、「強迫的で反復性のある」ものではなかった。

むしろ楽しくて安心感のあるもので、思ったより普通だった。

つまりはごく普通の日常のいとなみの一部。

素晴らしいときもあれば、つまらないときもある。

そして、意外と真面目に向き合わないといけないものだった。

禁断の快楽は手に入らなかったけれど、もっと大きくて豊かなものを手にしたと思っている。

ただ、思春期の数年間で、色々性的にねじ曲がっちゃった部分もあるような気がするのだ。

わたしを歪めてしまったものは、色々あるだろうけど、やはりポルノもその一つだと思う。。

興味のおもむくまま扇情的でポルノ的な情報を探し求めて、禁断の快楽に憧れを強くしていたことが、性に対する価値観を歪めてしまったのではないか‥‥と思う。

それが大人になってからの性生活や人間関係に、あまりよくない影響も及ぼしてきた。

思春期の頃、ゲイ向けのボルノは手に入りにくかったけれど、男性の裸を見たくてノンケ向けのポルノやエロ情報は見ていた。

そこに描かれていたのは、決して豊かとはいえないけれど、大袈裟でいやらしい、禁断の快楽だった。

背徳的で、凶暴で、「強迫的で反復性のある肉体関係」そのものだった。

ポルノを批判する声に対して、「子どもから性を遠ざけるな」と反発する声を最近よく耳にする。

確かに性的なものを隠して、抑圧するのがよいとは思わない。

でも子どもにとって必要な「性」は、ポルノではない。

自分のこころや体に対する、より正確な知識や、性について真面目に考える機会が子どもたちには必要なのだ。

大人たちの貧しい性が、子どもたちの性から豊かさを奪っている。

大人たちは、というより大人の男たちは、性を消費することばかり考えるのではなく、一度立ち止まり性について真面目に考えてみることが必要だと思う。

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和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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