性のカフェオレ

雑記
07 /27 2010
コーヒー牛乳とカフェオレの違いって何なんだろう?と思って、
調べてみたところ、同じような疑問をもった人もいたみたいで、OKwebに回答がのっていた。

カフェオレとコーヒー牛乳
http://okwave.jp/qa/q583119.html

早い話、コーヒーを牛乳で割ったものがカフェオレで、牛乳にコーヒーで味付けをしたものがコーヒー牛乳というわけだ。
まあ、実際のところほとんど同じだとは思うのだけれど、いってみれば「起源がちがう」「発想がちがう」ものだといえると思う。

こういう例は他にもあって、例えば携帯電話とPHSは今ではほとんど同じものだけれど、開発された目的はまったく違うものだった。
携帯電話は車に載せる電話を発展させたもので、PHSは電話の子機を屋外でもつかえるようにしたものが発展したものらしい。
使ってる方としては、同じようなものなのだからとりあえず安い方とか、使い勝手のいい方を選ぶのだけど、
開発された当初の目的を大切にしている人にとっては、やはりまったく別のものだと思う。

他にも、たとえばリンスとトリートメントとか、幼稚園と保育園とか、理容と美容とか、ブログとweb日記とか、
一見して似ているようで、実はちがうっていうパターンはよくある。
リンスとトリートメントのように、実はそんなに効果にちがいはないってパターンもあれば、
幼稚園と保育園は作られた目的も、実態もまったくちがうから一緒にできないパターンもある。
「似たようでちがう」ものでも、こだわっている人からすると「まったくちがう」ものだったりするから、
とにかく「ちがう」ということだけは認識しておいた方がいいだろう。

いまだに多いのが「ゲイもオカマも同じ」っていうノンケの勘違いだ。
わたしは「ゲイとオカマはちがう!いっしょにするな!」っていうゲイがどうも好きになれないので、
「ゲイとオカマってちがうの?同じ?」というノンケに出くわすと、
「同じ人間ですよ。あなたも同じ」なんて答えるようにしているのだけれど、かえって相手に混乱を
まねいてしまうこともあるので、そう答えたあとに性自認とか性指向という言葉を使って説明する。
わかってくれることもあれば、わかってくれないこともある。

ただ少なくとも、どちらかがまるで病気であるかのような誤解だけは絶対にあたえないように気をつけている。
ゲイの中にも「ニューハーフは性同一性障害という病気だ」なんてことを言う不心得モノもいるので、
中途半端な知識と、中途半端な説明で人を傷つけることだけはしたくない。

性的マイノリティに関する情報は数年で大きく変わることも多い。
数年前までは「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスの略)」なんていってたけど、
最近では「LGBTQ」とか「LGBTA」なんていい方をされることもある。
Qは「クエスチョニング」のことで、自分の性自認や性指向がはっきりわからない人たちのことで、
Aは「アセクシャル」、つまりは同性にも異性にも性的な興味のない人たちのことだ。
いろいろなセクシュアリティの人たちがいることがわかってきたり、注目されていなかった人たちが
注目されるようになってきたので、性的マイノリティに関しては当事者も知らないうちに状況が変化していることも多い。

わたしが最近知ったのが、「MtX」とか「FtX」と呼ばれる人たちのことだ。
もともと「MtF」とか「FtM」という言葉があって、これは「Male to Female」とか「Female to Male」の略だ。
「Male to Female」は男性の体だけど、自分の性別に違和感を感じて、女性の体になることを望む人たちだ。
「Female to Male」はその逆パターンだ。
じゃあ、「MtX」とか「FtX」という人たちがどういう人たちなのかっていうと、
「自分の生まれ持った性別に違和感を感じつつも、違う性別になりたいと願っているわけではない」という人たちのことをいう。

こういう話を聞くと、頭では理解しつつもどうも感覚的にはわかりにくい。
当事者の人たちの話を聞いて、一体どのように感じているか、「肉声」を聞かないと本当に理解は出来ないと思う。
ノンケの人たちが、ゲイに対して抱く偏見と同じようなものを抱いてしまうこともありうるから要注意だ。

本来だと、わたしはあれこれ人に区別をつけるのが苦手なので、
「みんな同じ人間でしょ!」っていう方が好きなんだけど、何でもかんでも一緒くたにして
相手を理解する気持ちに欠けていると思われても困るので、「ちがいはちがい」とふまえた上で話をしなくてはいけない。

でも、何だろうなあ。
たとえば、わたしなんかは「ゲイ」「男が好きな男」とか説明がしやすいのだけど、
アセクシャルとか、クエスチョニング、FtX、MtXの人たちは、何も知らないノンケにいろいろ訊かれても
説明するのが大変だと思う。
わたしも結局理解してもらえず、「いつになったら女を好きになるの?」とか、
「性転換手術はするの?」という質問されて「うーん・・・・」って思うこともあるけれど、
上に挙げた人たちは、もっと大変じゃないかという気がする。
まあ、当事者の人たちの話を聞いたことがないので、何ともいえないのだけど。

しかし、逆にいうとみんなそれぞれ細かなちがいがあるんだから、いちいち気を病まず、
こんなもんだって割り切って生きると楽だなあ~とも思うのだ。
カフェオレとコーヒー牛乳がちがうものでも、どちらも美味しいことに変わりがないように、
みんな細かなちがいにとらわれず、胸をはって自分の人生を楽しめばいい。

なーんて、最後にマクラのねたを無理やりもってきて締めてみたけど、無理があるかな?
まあ、おあとがよろしいようで。
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コメント

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言葉の不思議

面白いタイトルね!

確かに、定義があって無いような言葉もありますよね。

しかも、時代と共に意味が若干変化したり、言葉自体が変形してくる。
例えば「レズビアン」は性志向的な意味を表す言葉だけど、それに付随するイメージや特徴(時にはステレオタイプ)があったり。自己紹介する時には手っ取り早くて便利だけど、イメージばかりが先行したりする。やはり言葉は便利だけど、誤解を招いたりするから厄介な面もあったりしますね。

人やグループを表現するのに、個人的に好き、嫌いな言葉があります。
例えば「文化人」という言葉、私大好きなんです。特定の専門に特化せず、創造し発信していく人。夢があって素敵!逆に「勝ち組、負け組」という表現は好きになれません。商業的なメリットを生む為だけに作られた感じがします。基本的に、競争心理を煽り偏見を生むような言葉は、危険だし好きではないですね。

ところで、Kazuccineさんお薦めの『告発のとき』早速観ました!
とても素晴らしい作品をご紹介くださってありがとう。感謝です。帰還兵達の精神的後遺症について切実に訴えかける作品。おまけに、私の大好きな名女優スーザン・サランドンとゼグジーなシャーリーズ・セロンが出演していたのね!
映画の後、色々な事を考えさせられました。戦争が狂気に追いやる恐怖や、集団心理の怖さも。奥深い素晴らしい映画、感動しました。本当にありがとう!

Oserさんへ

お返事遅れてごめんなさい。
そう、言葉って便利ではあるけど、厄介で面倒なものでもあると思うんです。
「文化人」というと、日本の一部の芸能人みたいな人を連想してしまうんですが、
非常におもしろい言葉だなあって、Oserさんのコメントを読んで思いました。
「告発のとき」は本当にいい映画でした。
見ていただいてうれしいです

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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