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叔母の入院、わたしのアトピー

雑記
07 /07 2010
叔母の一人が入院した。
お酒の飲みすぎで肝臓を悪くして、それがもとで軽い認知症の症状まで出ている。
まだ60代だというのに、兄である父よりもはるかに老け込んでしまった。

うちの父は二人妹がいて、そのうちの一人がこの叔母だ。
もう一人の叔母は大人しく、やさしい人で、帰省したときは祖母の介護なども手伝ってくれる。

入院したほうの叔母は、感情の起伏が激しくきつい性格の人だった。
わたしは小さいころから、この叔母のことが何となく苦手だった。
一方的なものいいで、両親や両親の友人の悪口を子どものわたしや姉兄に言うし、
母を子どもたちの前で叱りつけることもあった。

母と祖母は、比較的穏やかな嫁姑関係だったのだけど、そこへこの叔母が入ってくると、
どうしても祖母は叔母の味方をせざるをえないので、母はつらかったという。

しかし、叔母の一番困った点は、次から次へと、健康食品などの訪問販売に手を出していたことだ。
いつも買わされるのは、うちの両親だった。
わたしのアトピーにつけこんで、漢方薬、健康食品、布団、浄水器など、とにかく
あれやこれやと買わされ続けた。
両親は普通の皮膚科やアレルギー科で、アトピーの治療をうけさせたかったのだが、
「アトピーは普通の病院では治らない。それどころかガンになる、失明する。うちの健康食品を使うと、みんな治った」
そんな言葉に押し切られて、わたしは普通の皮膚科への通院が許されなかった。

叔母は、よく母に
「うちの家系にはアレルギー体質の人なんていなかったのよ。あんたのとこの子どもはみんなアレルギー持ちでしょう。
うちの家系に変な病気を持ち込んだのだから、ちゃんと治るようにしなさい。親の義務でしょ。
ステロイドを使うと、Tちゃん(兄)やKazuccineちゃんに子どもが生まれたとき、悪影響が出るのよ。
これ以上、うちの家系から変な病気を出さないでね」
なんてことを言っていた。

数年後に、祖母も老人性のアトピーになったので、決して母の家系から持ち込まれたものではない
ということが判明したのだけど、この頃は祖母の孫たちの中で、アトピーやぜんそく持ちの子どもは、
わたしと兄だけだったので、母も気を病んでいたのだろう。

結局、わたしのアトピーは通院をやめてから酷くなる一方で、バカ高い健康食品代がかさむ一方だった。

「悪くなったっていうけど、それは今までステロイドを使っていたツケが回ってきたんだよ。
もっと早く私のすすめる健康食品を使っていれば、こんなことにはならなかったのに」

「悪くなるのは、健康食品が足らないのよ。もっと買いなさい。お母さんにお願いして」

まだ子どもだったから、叔母の言葉もうそではないと思っていた。
アトピーは痛くてかゆくて、顔は真っ赤になっていたけれど、いつか治ると信じていた。
アトピーのせいでいじめられても、いつか治ればいじめられなくなると思っていた。

さすがにおかしいと思ったのは、中学生になってから。
普通に皮膚科に通ったら、一ヶ月くらいでアトピーとはわからないぐらいきれいな肌になった。
バカみたいに高い健康食品の、何十分の一の治療費で、すぐにアトピーはよくなった。

あとあと聞いてみたら、両親はもともと叔母の健康食品など一切信じていなかったようだ。
ただ、すすめられた健康食品を断ると、
「何言ってるの?Kazuccine自身が治したいと思ってるのよ!普通に病院に通わせてガンになったらどうするの!?
お金が惜しいんだろう!それでも親か!!」
と、罵られるので仕方なく買っていたらしい。

わたし自身がもう要らないと言ったので、両親も断ることが出来たらしい。

「あーあ、これから白内障になるし、いつかガンになるし、生まれてくる子も先天的な病気になるんだわ。
あとから泣きついたって遅いのよ。親子そろってこんなにバカだとは思わなんだ」

そんな捨て台詞を吐いた。

さて、叔母の健康食品をやめて15年近くなるけれど、アトピーは薬のおかげでだいぶよくったし、
白内障にもなっていない。今のところガンにもかかっていない。
叔母の健康食品を買うのを拒みつづけた両親も、ガンにはかかっていないし、仮にかかっても
健康食品を食べなかったからとは思えないのだが。
両親が健康食品を買うのを拒むたび、
「ハハハ、見てごらんよ。今にガンになるんだから。あーあ知らないっと!」
と、叔母は言っていた。

いつも叔母の傍らで健康食品を食べさせられつづけた叔父は、数年前にガンで亡くなった。
そして叔母自身が肝硬変になり、いま肝臓ガンの疑いがあって入院している。

両親もわたしも、姉も兄も、叔母に対して同情的ではない。
アトピーのわたしをダシにして両親にあれこれ買わせ、それが出来なくなると軽度の認知症が出ていた
祖母にまで、あれこれ買わせていた。
さんざん人を病気になるとあおっていた当の本人が、病気で倒れた。
しかも、原因がお酒の飲みすぎときたもんだ。

そんな叔母でも、やはりよくなって欲しいとは思うから、せめてお医者さんの治療方針に従って、
少しでもよくなって欲しいという気持ちもあるんだよね。

わたしや両親は、高い高い勉強代を支払って、あやしげな健康食品など何の役にも立たないことがわかった。
しかし、世の中には今でも、そういったものにすがって、根治の希望を捨てきれない人もいるだろう。

中には本当にいい健康食品もあるからもしれない。
でも、アトピーを本当によくしたいと思ったら、まずは皮膚科で治療を受けるべきだ。
そして、これはすごく残念なことなのだけど、根治はあまり望まない方がいい。
ステロイドやプロトピックで症状をおさえ、少しずつ改善するのが瀬一杯だと思う。

ステロイドやプロトピック、あるいは副腎皮質ホルモンなど、危険だといわれている薬はたくさんある。
多くはデマで、どれもこれも、使用法さえまもればとても安全な薬なんだけどね。

ある程度症状がよくなれば、薬も減っていくし、通院回数も減る。
季節の変わり目などに症状が出れば、また病院に行けばいい。

くれぐれも「アトピーが治った!」にだまされてはいけない。
あやしげな民間療法ほど、おそろしいものはない。
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コメント

非公開コメント

大変でしたね

ご両親は辛い思いをたくさんされて来た事でしょうね
Kazuccineさんやお兄さんに出ていた症状を見て、それだけで親としては何とか出来ないかと悩むのに
第三者からあれやこれやと言われてしまうのは苦しいばかりでしょう

どうして放っておいてくれないのですかね…
こういう方は


でも今、叔母さんが病気になり…考えるところはあるんですかね?

苦労した分は必ず自分に戻ってきます
ご両親やKazuccineさんが報われる時は来るはずです
そう私は思います

rumさんへ

一言でいうなら、これが叔母の性格なんですよね。
「放っておいて欲しかった」とでもこちらが言おうものなら、
「折角言ってやったのに!」と返ってくるような人です。
自分が病気になったことに関して、考えるほどの余裕はないと思います。
苦労したぶんは必ず返ってくる。わたしもそう思います。

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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