祖母の入所

雑記
04 /12 2010
91歳の祖母が、老人保健施設に入所することになった。
2001年ごろから認知症の症状が出はじめ、今ではほぼ寝たきりになっている祖母。
長らく施設への入所を申請していたけど、「空き」がなかったために入ることが出来なかった。

今回は、「空き」が出来たので入所が可能になった。
祖母を介護しているのは、おもに両親でわたしはそれを手伝う程度のことしかしていない。
それでも、祖母の介護の大変さは身にしみてよくわかっている。
高齢の父と母の負担を考えると、祖母の入所はありがたいことなのだ。

しかし、何ともいえないさびしさというか、祖母に申しわけない気持ちがあるのも事実なのだ。
「家が一番だ」と言っていた祖母が、何十年も住みなれた家から出て生活をする。
以前はショートステイに行くだけでも、泣いて嫌がっていたのにずっと帰れないと知ったら
どれだけ嘆き悲しむのだろうか。
祖母が入る予定の施設は、父曰く清潔で明るい雰囲気のところらしい。
だけど、我が家にまさるほど安心して生活できる場所など、祖母にはない。

祖母はずっと「家族」といっしょに暮らしてきた。
何十年間も、一家の主婦として家族の面倒を見てきた人だ。
姉と、兄と、そしてわたしを育ててくれたのも祖母だった。
そんな祖母を、施設にあずけるのが、何ともいえず申しわけない。

だから・・・・といって、家族でどれだけ面倒を見ることが出来るのだろう。
父も母も、わたしも、体力的にも精神的にも限界なのだ。
トイレに連れて行くのもままならず、食事をさせるのも一苦労。
家族がホッとできる瞬間は、祖母がデイサービスやショートステイに行った瞬間だ。

・・・・何だか、ホッとしてしまう自分が情けないのだけど。

明るく、いつも声をあげて笑っていた祖母。
白髪をいやがり、わたしが染めてあげるとよろこんでいた祖母。
認知症になっても、毎日白粉と口紅はかかさなかった。

子どものころ、わたしを甘やかしすぎていると父と母から叱られていた。
それでも、祖母にとってはわたしはかわいい孫だったようだ。
祖母との思い出が、ひとつひとつよみがえってくる。

入所する施設は、優しい人が多いだろうか。
利用者同士仲よくやっていけるだろうか。

さびしくはないだろうか。
辛くはないだろうか。

入所するまでの数日間、せめて怒らず、いらいらせず、優しく介護してあげよう。
わたしに出来ることは、それぐらいだから。
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コメント

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初めまして

お気持ちよくわかります。
私は実の父が認知症になって10年が経ちます。
70歳での発病でしたので10年近くはまだ自分のことは自分でできていました。
でも昨年、脳梗塞を起こしてからはいっぺんに病状が悪くなり、もう今では何もわからなくなってしまいました。
それでも母は自宅での介護を続けています。
24時間介護を続けるのは看る側にとっては命を削る行為です…。
何が一番いいのか…本当に悩むところですね…。
今回のことは、おばあさまにとってもご両親にとっても辛いことですが、どうかお互いにとって最善の選択でありますようお祈りいたします。

芽琉雨さんへ

はじめまして。コメントありがとうございます。
入所してはや10日経ちました。
どうしているのか気になります。
「家族が面倒を見てあげたい」という気持ちは、みんな持っているでしょう。
しかし、現実には介護する側も介護される側も、疲れきってしまうことがあまりに多い。
長寿の国日本において、本当に辛い現実ですよね。
お父さまの件も、本当に大変な状況だとお察しします。お母さまの気持ちもよくわかります。
介護には辛いこともたくさんありますが、みんなでおとしよりを支えていきたいですね。

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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