アメリカン・パイ

マドンナ
11 /04 2009
ついこの間まで半そででも平気だったのに、いつの間にか
真冬のような寒さがやってきた。
山はすでに雪を被っていて、遠からず初雪が降りそう。
「タイヤ替えなきゃ・・・・」
と、ちょっとうんざりしつつ、冬が来るのは楽しみだ。

小さい頃から、11月から12月にかけての年末シーズンが好きだった。
クリスマスやお正月にむけて、街全体が賑やかになっていくのが
何だかワクワクするような楽しさがあったから。
新しい年が始まる期待感みたいなものも、あったかもしれない。

気がついたら今年も終わりだし、よく考えたら00年代も終わりなんだな。
って、そういやこの間もそんなこと書いたっけ。
いつの間にか「ミレニアム」なんて言葉も聞かなくなっちゃったね。
21世紀になった瞬間も、特に何の感慨もなかったことを思い出す。
何しろ、受験の直前でそれどころじゃなかったからね。
でも「21世紀最初の大学生」になれたのはうれしかった。

この10年間、日本国内でも海外でも大きな事件がたくさんあった。
ただ、アメリカにとっては結構特別な10年間だったんじゃないかと思う。
911テロに始まる一連の戦争、リーマンショックに端を発する大不況、
史上初の黒人大統領の誕生など、大きな出来事がたくさんあった。
遠い海を隔てた外国のことだし、自分には直接関係のないことであっても
やはり超大国アメリカの変貌は興味深いものがある。
何といっても、わたしが心から崇拝するマドンナの故国でもあるし。

2000年、マドンナは自分の主演する映画「二番目に幸せなこと」の
主題歌として「American Pie」という曲をリリースした。
ドン・マクリーンの曲をカバーしたもので、共演のルパート・エヴェレットに奨められて歌ったらしい。
アメリカではシングル発売されず、ラジオオンエアだけだったのでチャートは29位で
終わったけれど、その他の国では大ヒットを記録している。
マドンナ自身はこの曲が好きではないらしく、ライブでも歌わないし今年発売された
ベストアルバムにも収録されていない。
まあ、確かにちょっと古くさい曲で、当時のマドンナのイメージには合わなかったかも。
わたしは割と好きだったけどね。
その年に発売されたアルバム『MUSIC』の中でもかなりのお気に入りだった。
何といっても、PVが非常に素晴らしい。

Madonna American Pie



当時見たときは、マドンナのアメリカという国に対する愛情が込められた
ビデオなのかな~なんてことを思っていたけれど、今あらためて見ると
00年代のアメリカを象徴するようなビデオのようにも思える。
様々な人種の人、富める人、貧しい人、同性愛者、色々な人たちが
星条旗の下に集まり、一つの国を作っている。
でも、仲よく共存しているというと、決してそうではないと思う。
特に、この10年で人々の間にある溝は深まったのではないか。
オバマが就任演説で、「一つのアメリカ」を強調していたのも
今まさに分裂しそうになっている現状を見ているからこそだろう。

この曲がリリースされて一年半後、911テロが起こった。
極度にナショナリズムが高揚し、アメリカはひとつにまとまった。
この時報復攻撃反対のメッセージを発したアーティストは、マドンナ一人だけだった。
後にイラク戦争にも反対の姿勢を示したマドンナは、ブッシュの支持者から「国賊」と呼ばれた。

ナショナリズムが高揚し、分裂が進んだのはアメリカだけじゃない。
日本だって同じことだ。
テレビを見ていても、ネットを見ていても、妙に鼻息の荒い人たちが増えたなあって思う。
みんな攻撃的で、人の話を聞かないで、激しい言葉ばかり使っている。
この10年で日本も変わっちゃったんだな、と思うけれど、
本当に変わったというよりは、対立や分断が表面化しただけかもしれない。

そういう意味では、今までは対立が表に出てこなかっただけで、
潜在的に問題はかかえていたってことだ。
それはそれで、悪いことではないと思う。
この10年で、分裂や溝は深まってしまったかもしれない。
だとしたら、次の10年は対話と協調の10年になればいい。

理想論かもしれないけどね。

ゲイのブログ検索サイト - ゲイログ
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


リンクフリー、トラックバックやコメント大歓迎です。