スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

たまにはもと教師らしく

雑記
10 /11 2009
アルバイトで近所の子の家庭教師をしている。
以前からやっている中学3年の男の子と、その妹の小学校3年生の子だ。
小学校低学年の子どもを教えるのは初めてで、ちょっと戸惑うところもあるのだけど、
基本的にはまじめで熱心な子だから助かっている。

その子向けの問題集を見ていていろいろと思うところがある、
2011年の学習指導要領の改訂で、移行措置対策のページが載っている。
それ自体はよいことなんだけれど、今年度は使わないページもたくさんあって、
正直ちょっともったいないなあ・・・・って思っちゃうのだ。

問題集を作っている出版社の人たちも、指導要領改正には振り回されているに違いない。
結局のところ、「ゆとり教育」って一体なんだったんだろう?って思う。
ちょうどわたしが大学で教職の授業をとっているときに、新しい指導要領が施行されて
「完全なゆとり教育」が始まった。
いわゆる「円周率は3」という騒ぎが起きた、あの改訂だ。

「ゆとり教育」は実は1977年の改訂から既に行われている。
その時の改訂から一貫して、教える量は減らされる傾向にあった。
10代の子どもたちをさして「ゆとり世代」「ゆとりさん」なんて揶揄する言い方もあるけど、
実は今40代以下の人は全員「ゆとり教育」を受けて育っているんだよね。

2002年の指導要領改訂から、「ゆとり教育」は激しくバッシングされるようになったけど、
それ以前から警鐘を鳴らしていた人はたくさんいた。
わたしが高校の時には、「分数の出来ない大学生」「小数の出来ない大学生」なんて
本が出ていたし、テレビや新聞のコラムでもそういう話題が時々出ていたように思う。

でも、本格的にゆとり教育批判が巻き起こるまでは「詰め込み教育」「偏差値教育」批判ばかりが目立っていたような気がする。
いじめ自殺や少年が殺人事件を起こしたときも、「現代の詰め込み教育が・・・・」って言うコメンテーターはテレビにたくさん出ていた。

わたしが中学に入った頃は、業者テストもなくなって偏差値も出なくなっていた。
でも結局塾に行っている子たちは定期的に模試を受けていたし、偏差値も見ていたはずだ。
高校は進学校だったので、模試も偏差値も普通にあったけれど、それで別にいじめは起きなかったな。
ただ単に志望校を選択するデータの一つであって、偏差値に悩むことはあったけど
いじめや殺人事件につながるようなものとは到底思えなかったけど。
結局中学校から、業者テストや偏差値をとっぱらったことは、塾に通えない子どもたちを
受験から締め出しただけに過ぎない気がする。

偏差値も業者テストも撤廃されたけど、中学ではいじめが横行していたし、
その頃から少年事件は過激化、凶悪化していった。
完全ゆとり教育が始まってからも、相変わらず少年事件は起きている。
これはどうしたことなんだろう?
そうした問題は何一つ解決されないまま、今度は学力低下問題が起こった。
今の若い世代の子は、「ゆとりさん」とからかわれて悔しい思いをしている。
私立に通っている子と、公立に通っている子、塾に通える子、通えない子。
教育に関しても「格差」が問題になった。
小中学校では遠足も学校行事も削られ、高校では未履修問題が発覚した。
何一つ問題は解決していないのに、新しい問題だけが増えてしまった。
はて?これは一体何故なんだろう?

散々課題だけを残したまま、「ゆとり教育」は方針転換してしまった。
ただ、2011年から施行される新しい指導要領も、内容はまだまだ「ゆとり」なんだよね。
「ちょっとだけ増やす」程度で、「元に戻す」では決してない。
問題はこれからも山積みなのは変わらないと思う。

「ゆとり教育」を推し進めた人たちは、その後みんな要職からはずされたらしい。
文部科学省も、結局のところ官僚たちの派閥争いに明け暮れているだけなんだよね。
でも、それに振り回された現場の先生たち、何よりも子どもたちは被害者だと思う。

詰め込み教育でもなんでもない時代に「詰め込み教育批判」が行われたように、
ゆとり教育に関しても様々な誤解がされ、インチキ報道が流された。
「円周率が3」なんてあれは見事に嘘っぱちだったことを、どれだけの人が知っているんだろう?
ゆとり教育世代の子どもたちも、「円周率は3.14」で教わっています。
ただ、小数の計算を教えていない状況で円周率が出てくるから、3.14では計算出来ないんだよね。
手書きの計算では、3を使わざるを得ないっていうだけなんだけどね。
問題は「円周率は3」じゃなくて、小数の計算を教えてない状況で円周率を教えることなのに。
ちなみにそれは改訂版の指導要領でも変わっていないのだけど。

あれだけあった「ゆとり教育批判」も、今ではすっかり聞かれない。
そもそも教える内容を増減させたぐらいで、教育問題が解決しないっていう
根本的な問題はどうするんだろう?
ゆとり教育の失敗で、痛いほど身にしみてわかったことだと思うんだけど。
どうせまた学校や教育現場で問題が起こったら、「ゆとり教育の撤廃が子どもたちに悪影響を及ぼした」っていって
マスコミもネット世論も騒ぎ立てるに違いない。
文科省の派閥争いで、指導要領もコロコロかえられてしまうんだろう。

マスコミは騒ぎ立てるけど、結局根本的なことは変わらない。
いつの時代も、子どもたちばかりが犠牲になる。

ゲイのブログ検索サイト - ゲイログ
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

出会えてよかった

リンクから飛んできたSUと申します\(^^)/突然コメントすみません…
このブログを読んでとても共感しました。
私は大学の教育学部の造形表現コースで、美術教師の免許を取ろうと勉強している学生です。
塾のバイトで中学生に国数英を教えたりもしています。
大学に進んだもののあまり教師になりたいとは思えず、とりあえず資格は取ろうくらいに考えていました。
ゆとり教育なんて本当に意味がないことで、受験に必要な科目だけたくさん時間をかけてやるのに、美術や音楽や書道といった芸術科目は必要ないと、授業を減らす学校が多くなりました。そのお陰で今の私の県では教員採用はほとんど0です。芸術こそゆとり教育に必要なんじゃないかと、勉強できなくたってその子の持っている才能を生かしてやれる場が芸術にはあるかもしれない可能性を潰してもいます。イメージしたり自分で物事を考える力がないからいじめや問題が起こると思います。

すみません長々…(゜-゜;)語っちゃいました。
私ここ好きですよ(´∀`*)おもしろいし考えさせられます。

SUさんへ

コメントありがとうございます。
そうなんですよね、結局のところ削られてるところが多すぎて、
何のための「ゆとり」なのかよくわからないです。
民主党政権下でも様々な試みが行われようとしていますが、
小手先だけではなく、大局を見据えてやって欲しいものです。
このブログを好きだなんて、非常にうれしいお言葉です。
またのお越しお待ちしていますよ!

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


リンクフリー、トラックバックやコメント大歓迎です。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。