いつの間にか世の中変わってる?

雑記
08 /21 2009
わたしがいわゆる「カムアウト」をしたのは18歳の春、
今から8年前の2001年のことだった。
大学の飲み会で酔った勢いでカムアウトという、
よく考えたら軽率な行動をしてしまったわけだけど、
それも若さとバカさゆえってことで笑い話にしてもいいと思う。

その頃の友達の反応は、一様にみんなビックリで
「ゲイの人なんて初めて見た!」っていうのが多かった。
中には
「アメリカにホームステイした先の、ホストファミリーのお兄さんがゲイだった」
っていう人もいたし
「予備校の講師がゲイでさ、男の子ばっかり贔屓してたのよ」って人もいた。

まあ、基本的にはみんな「ゲイ=珍しいもの」みたいな反応が多かった。
大体、わたし自身自分以外のゲイを知らなかったもの。笑
今考えたら、つき合った経験があるわけでもなく、エッチの経験が
あるわけでもないのに、ゲイだと宣言するのも何だか変な話だと思う。

いや変な話ってわけでもないのだけど、何となく同性とエッチ経験するまでは
ゲイになりきっていないというか、そんな感覚なんだよね。
うーん、いや、あの、「ゲイになる」って感覚もそもそもおかしいんだけど・・・・、
ノンケが女の子とエッチするまで「ノンケになっていない」とか言うこともないし・・・・
まあ、ここらへんは感覚的な問題なので何ともいえない。
「ゲイのゲイに対する偏見」みたいなものの一つだと考えて欲しい。

とにかく、2001年の春はゲイってことは「珍しいこと」「普通じゃないこと」だった。
まあ、少なくともわたしの周りの反応はそうだったわけ。
ところが最近はそうでもないんだよね。

6月に職場のBさんにカムアウトした時も
「あー、男の人は初めてですね。女の人は知ってましたけど」っていう反応だった。
その前にカムアウトした職場のオタク男子Oくんも、そんなに驚いてはいなかった。

ここ近年は、カムアウトしても驚かれなかったり、すでにその人にゲイやレズビアンの
知り合いがいるっていうパターンが増えてきた。

学生時代、わたしのセクシュアリティに驚いていた友達の一人が
最近mixiの日記に「ゲイの友達が・・・・」ってな内容の日記を書いていたので
「あれ、わたしのこと?」って訊いてみたら
「あ~、あんたのことじゃないよ。っていうかあんたもそうやったっけ(笑)」という返事が返ってきた。

何だかこういう状況を見ると肩透かしっていうか、不思議な感じがする。
今まで「ゲイは普通のことなんです!!」とか、力を込めて主張していたのに
いざ相手に「うん、普通でしょ?」って言われると、逆にこっちが驚いちゃう。笑
別に統計をとったわけでも何でもないし、自分の身の周りの印象だけで
決めちゃうのもよくないのだが、ここ数年で世間のLGBTに対する見方も
徐々に変化しているんじゃないかな?って思った。

ちなみに、これも変な感覚だと思うのだが、今まで
「ゲイは普通で、ごくありふれたことなんですよ」って主張してきたのに、
いざ人から「普通でごくありふれた人」って見られるのも何か癪にさわる。苦笑
もしかしたら、わたし自身ゲイってことで特別扱いされたかったのかな?
っていうか、案外ナルシストなのかもしれない。
ゲイということで注目されたりするのが、微妙に心地よかったりして。

変な喩えなのだけれど、スターがパパラッチに追いまわされて、
プライベートが一切ない状況では
「わたしのプライバシーを大事にして!」
「マスコミはわたしをそっとしておいて!」
って言うのに、いざ注目されなくなったら名声が恋しくなるような感覚に似ているかも。
こんなことを思うのは、わたしだけかもしれないが。

ただね、驚かれなくなったり、(一見して)理解してくれているのを見ると妙な不安感がある。
「この人は本当にわかってくれているのかな?」と。

すんなりと受け入れてくれた職場のBさんや、オタク男子Oくんにくらべると、
職場のKくんは受け入れるのに時間がかかった。
このブログには書かなかったけれど、彼はゲイに対して偏見と無理解の塊だ。
わたしは何回も彼と衝突したし、傷ついたこともあった。
それでも、ぶつかり合うことで理解してもらえることはあると思う。
何ていうか、手ごたえはあるんだよね。

BさんやOくんのように、あまりにすんなりと受け入れられると楽ではあるけど
どこまで本音なのかがわからない。
一見理解しているようだけれど、もの凄い偏見を根本的に抱えているんじゃないか・・・・って
思うこともあるんだよね。考えすぎなのかもしれないけれど。

欧米とかと違って、日本でのゲイに対する偏見や誤解は非常に見えにくいし
わかりにくいものじゃないかって思う。
徐々にゲイに対する理解が広がっていくことで、さらにわかりにくくなるんじゃないか?
理解が広がることで、いいこともあれば悪いこともある。
理解してくれている人たちに、わざわざ論争ぶっかけるほどわたしも野暮じゃない。
でも、そういう人たちの「思わぬ偏見」に出くわした時はちゃんと戦う覚悟も必要だ。
それでお互いを理解し合えば、さらに仲良くなるきっかけにもなるしね。

少しでも、LGBTにとって生きやすい社会になること。
それがわたしの願いだ。

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和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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