スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エイズ検査④

雑記
06 /06 2008
検査結果がわかるまで二週間という長い時間がかかることで、

わたしはまた少し不安になってしまった。

検査を受けるという一つの壁はブチ破ったものの、検査結果を聞きに行くという

新たな壁がわたしの前に現れたのだ。

最初の壁に比べればはるかに低い壁だった。

それでも、いつも逃げ腰なわたしとしてはすごく不安だったのだ。

「直前になって逃げたりせんよなあ・・・・」


「何があったって、Life goes onなんだからさ」

友達の一人がわたしにかけてくれた言葉。

そう、結果がどうあれもうすでに起こってしまっていることなのだ。

あれこれ悩んだって、人生は続いていく。

腹をくくろう。

どーんとかまよう。


そんな気持ちを書いたのが、5月16日の記事「男Kazuccine、腹をくくる」

腹を決めてしまえば、びっくりするぐらい落ち着いていられる。

検査を受けに行く前より、びっくりするぐらい心が穏やかだった。


5月27日。ついにその日が来た。

ついに検査結果を聞きに行く日。

さすがに直前になるとドキドキしてきた。

保健所の駐車場まで来ると、自分の心臓の音がドクドクと聴こえる。

それでも引き換えしたりしようとは思わなかった。


受付を済ませると、小さい部屋に通された。

「何だか警察の取調室みたいだ」

のん気にこんなことを考えていたのは、落ち着いていたからか現実逃避からくるものか。


待つこと5分少々。

ノックをする音が聞こえる。

初老の女性が入ってきた。

「さぞかし不安だったでしょう。ここに検査結果が書いてあります」

女性は封筒からいくつか書類を出した。

「おめでとう。全部陰性よ」

エイズ、クラミジア、梅毒、肝炎。

用紙に書かれているのは、どれもこれも陰性だった。


とっさに言葉が出なかった。

よかった!と大号泣する人もいるらしい。

うれしくて飛び上がる人もいるらしい。

うれしいとか、安心したとか、そういった感情はあまりなく、

「そうか、陰性だったのか」と何だか他人事のような気がしていた。

感情がまるで真っ白。

もしかしたら、陽性だった場合を考えて無意識のうちにそういう精神状態にしていたのかも。


駐車場に向いつつ、まだ喜ぶという気分にはなれず放心していた。

陰性だったのにも関らず・・・・自分でも不思議だった。

「たまたま運が良かっただけじゃないのか」

そう思っていた。実際そうだったんだろう。

初対面の男に生で中出しさせて、よくぞ安全だったと思う。

同じようにした人で、哀しいかな感染してしまった人がたくさんいることだろう。

彼らの運命はわたしの運命だったのかもしれない。

だから、ただ単純に結果を喜んでいいものではないのだ。


検査結果を友達にメールする。

「全部陰性だったよ。心配かけて悪かったね。ありがとう」

すぐに返信が来た。

「よかったね。新たな人生の始まりだよ」

新しい人生か・・・・。始まりか・・・・。

エイズや性感染症が陰性だったことで、何か新しい人生が始まったとは思わない。

でも、始めなきゃいけないんだと思う。

自分を大事にする人生。

大切な人を大事にする人生。

そのために、今までのやり方ではよくない部分もあると思う。

考えるべきこともたくさんある。


新しい人生は課題だらけだ。

でももう、二度と幼く無知な自分には戻るまい・・・・そう思っている。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

おめでとう、の意味

腹をくくった記事からもう検査の話だなってわかっていました(笑)。
陰性は陰性でカウンセリングみたいなの受けましたか?

多分文章になっていない事柄でも考えることがあったんじゃないかなって思ったりしますが、この先は自分も相手も大切にしたセックスライフをすごせる知識はある程度身についたのかな、って思うので、そういう意味で「新しい人生」であり「おめでとう」なんじゃないかな、と思います。

sakuraさんへ

コメントありがとうございます。
以前からそちらのブログものぞかせていただいていたのですが、
コメントすることなく終わっていました。
カウンセリングっていうと大袈裟ですが、保健士さんとお話はしました。
いい意味で新しい人生の始まりにしたいなって思います。
感染してなかった~よかった~じゃなくて。

自分を大切に…

久しぶりにため息の理由覗いたから、君が悩んでたなんてしらなかった…。勇気を出して検査に行って、また一つ色んな意味で大きくなったんじゃないかな!マリは毎年性病チェックが婦人科のチェックアップについてて、やってたんだけど、なぜかHIV検査だけやられてなくて、去年初めて受けました。他の病気にかかってないからって、心配はあったし、患者さんの中でもエイズで苦しんでる人たちを多々見てきてたから、更に怖かった。本当に自分の体は大切にしなきゃだね。病は気から、ともいうけれど、自分の体が元気で何よりだし、大好きな人たちのこと大切に出来ないもんね。
悩んでも後悔をしない人生を送りたいもんっす。

mariちゃんへ

今回のことはごく親しい子にもあまり言わなかったんだよ。
結果がわかった今こそ、みんなに啓発活動でもしたいところです。笑
ダイエットや禁煙ももちろん大事だけど、セックスひとつとっても
本当に自分を大事にしなきゃいけない。
自分を大事に出来ない人間が、他人も大事に出来ない・・・・と今改めて思う。
思えば無茶してた頃のわたしは、人に対してもよくない態度をたくさんとってました。
今回怖かったこと、辛かったこと、悩んだことをムダにはしたくないな。

私も

私も実は受けたんです
記事にしよう、と思いながらもそのまま放置してました

すぐに受けられるものの、なかなか受ける決心ってつかないものでもありますよね
でも、勇気を持って受けて良かったですね
一つ荷物を下ろせた、という事でもありますからね

このきっかけが何か変わるかもしれませんね

rumさんへ

rumさんも受けられたんですね。
きちんと考えているノンケさんがいらっしゃることがうれしいです。
確かに一つの荷物をおろせたかもしれません。スッキリしたってのは事実です。
ただ、何よりこれで終わりにしてはいけないんです。
終わりではなく、始まりですからね。

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


リンクフリー、トラックバックやコメント大歓迎です。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。