ボロボロの日々

雑記
04 /05 2008
最初の離職を経験したとき、わたしはかなりボロボロだった。

生まれて初めて自分の居場所がなくなってしまった。

何だかんだでうまくいっていた人生で、初めて味わう挫折経験だった。


年度の最後まで連絡を待った。話は来なかった。

「何で?何でよ・・・・!!」

悔しくて涙が出てきた。

その反面、どこかほっとしていた。

荒れた高校での勤務に疲れていたのも事実だ。

そんな自分に、何ともいえない苦々しい気持ちになってしまったけれど。


本当なら早く引越しの準備をして、諸手続きを済ませて実家に帰らないといけない。

でも動けなかった。

実家に帰ってしまうと、本当に前職から離れてしまうような気がしていたのかもしれない。

これから来るであろう苦しい現実から目を背けたかった。


新しい年度が始まった4月1日。

いつもは7時に起きていたけど、この日は9時ぐらいに目がさめた。

「はー、プータロー生活のスタートですか」

枕もとには缶ビールと焼酎のビンが転がっていた。

缶ビールは空っぽだったけれど、焼酎は少し残っていた。

それをゴクゴクと飲み干す。

「目なんてさめなきゃよかったのに・・・・」


テレビをつければワイドショーがやっている。

おもしろくもない。くだらない。

テレビを消して、近所のコンビニへ行った。

酒とジャンクフードを買う。

「平日の朝っぱらから酒飲んでやる~。どうだ~うらやましいだろ~。ケケケ」

誰に言うわけでもなく、一人呟いた。


わたしが当時住んでいたマンションはオフィス街の真中にあった。

コンビニも近くのオフィスや役所に勤める人がよく来る店だ。

その日は若いお客さんが多かった。

真新しいスーツに身を包み、どこかおどおどしている若いお兄さんたち。

「新社会人か・・・・」

行き帰りの道すがら、何人もそんな若い人たちとすれ違った。

ボロいトレーナーと、ジーパンにサンダル姿で、朝っぱらから酒を買っている

わたしは彼らにどううつったのだろう?

耐えられない。

逃げるようにしてマンションに戻った。

焼酎のビンのふたをあけ、飲んだ。

いっぱい飲んで、早く寝てしまいたかった。


目がさめたのは夕方過ぎ。

強烈な吐き気に襲われた。

酒と一緒に飲み込んだジャンクフードを吐き出した。

頭痛が激しいこともあってか、その日の夜は眠れなかった。


数日間そんな生活をしていた。

酒だけで眠れない日は、ドリエルを一緒に飲んで寝た。

街のいたるところで見る新社会人たちがまぶしく、羨ましく、そして残酷だった。

「わたしだって・・・・、わたしだって一年前はあんたたちみたいに希望に満ち溢れて

新生活スタートさせたんよ。つい先週まで、先生って言われとったんよ・・・・」

心の中でそんなことを呟いても、虚しくなるだけ。

情けなくて、悔しくて、惨めだった。


でも人間そんな生活は長く続けられない。

マンションの解約やら、失業保険の手続きやら、しなきゃいけないことはたくさんあった。

そんなんどうでもいいって投げ出せるほど、自暴自棄になっていたわけでもない。

この時ばかりは口うるさい両親の存在がありがたかった。

ほどなく、何とかまともな生活に戻ることが出来た。


今思い返してみると、自分の弱さに哀しくなる。

2年前のわたし。

その後も就職活動をしたり、仕事を辞めたり、再び無職になったり、

色んな経験をして今にいたるのは、このブログを読んでもらえればわかると思う。

ただ、一番苦しかったのは最初の離職だった。

あの頃ひどく残酷に思えたフレッシュマンたちも、その後順調だとは限らない。

みんな挫折をしたり、必死にあがいたり、どん底まで落ちたり、

色んな経験をして生きていってる。

人生に無駄な経験などないというが、しなくたっていい経験もあると思う。

でも、そういった経験をせざるを得ないのもまた事実。

だからこそ、必死に生きないといけない。

ため息つきながら、涙を流しながら、これからもわたしは生きていく。
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和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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