花粉症と恐怖体験

雑記
03 /26 2008
最近、身近な人たちが続々と花粉症にかかっている。

ピークの時期は過ぎたとはいっても、赤い目をして鼻をズルズルさせている

姿は見ていて心底辛そうだ。

わたし自身は小さい頃からアトピーを患っていたし、アレルギー性の疾患はなれっこだ。

薬さえ飲んでいればそんなに深刻な症状は出てこないし、良くも悪くも生活の一部になっている。


ただ、本当に風邪一つひいたことがないような人が、いきなり花粉症になると相当戸惑うみたいだ。

「ステロイドは飲みたくないから」とか「医者に行くのはちょっと」とか言って

あやしげな民間療法みたいなのにこる人もいる。

ああいうのは否定しないんだけれど、お金がひどくかかる上に効果もよくわからない

民間療法によく手が出せるなあ・・・・という気がしないでもない。

まあわたしも、というかわたしの両親なのだけど、以前はそういう民間療法めいたものに

片っ端から手を出していたから人のことはいえないのだが。


ところで最近では普通の医院やクリニックでも、民間療法めいたものを取り入れているところがあるようだ。

漢方薬を処方してくれる程度なら、今ではどこの病院でもやってることなんだけれど

鍼灸やあんま、それどころか気功までやったりしているので驚かされる。

実は以前そんなクリニックにかかったことがあるのだ。

もともと当時過喚起発作に苦しんでいたこともあって、心療内科みたいなところを

探していたのだけれど、ネットで検索して一番近くにある医院がそこだった。

見た感じはわりと普通の病院だったが、

「当医院では、“気”を用いた治療をしていますので、“気”の妨げになる携帯電話などの

電子機器は電源をお切り下さい」

と受付に書いてあったのにまず驚いたことを覚えている。

とにかく心療内科なんてものは初めてだったし、こんなものかなあ・・・・と思いつつ診察室へ入った。


診察してくれたお医者さんは特に変てこな人でもなく、お医者さんってこんなもんかな・・・・という感じだった。

でも診察がけっこう特殊。

いわゆる通常のカウンセリングみたいな感じではなかった。

診察を受けているというよりは、哲学者や宗教家の話を聞いているようだった。

ただ、そういう人にありがちな小難しい話で丸め込もう・・・・っていう感じではなかったので

そんなに不快感はなかった。ちょっと面食らったけれど、徐々に慣れていった。

仕事を始めたばかりで、上手くいかず、気分的にひどく落ち込んでいた時だったが、

少しずつ気持ちも軽くなっていった。

ちょうどアトピーが腕や首に出ていた時だったのだけれど、

「アトピーもね、心の病気なんです。大丈夫治してあげるから」

なんてことを言われると、本当に治るような気がしてくる。


診察の最後にお灸を据えてもらった。

あまり熱いお灸ではなかった、というより熱さがまるでなかった。

これ本当に効くの・・・・?と不審に思いながらも・・・・

お灸をすえてもらったあと、びっくりするぐらい気分が軽くなった。

何というか、変にウキウキした気分になってしまった。

今考えると、意味もなく楽しい気分になるって変な気もするんだけど、

すっかり楽になったその時のわたしにはそんなことはどうでもよかった。


・・・・まあ、ここまではそんなに悪い話ではないと思う。

一風変わった診療ではあったものの、気分が軽くなったんだから結果オーライ・・・・

・・・・でも、恐くなるのはこの後。

診察のあと、処方箋をもって薬局に薬をもらいに行った。

その薬局では、最初に処方する患者さんに住所や名前を記入してもらうカードが

あったので、それに記入していたのだが・・・・。


何と、自分の名前が出てこない。

住所もまったく出てこない。


最初は思い出せなくて困った。そして段々恐くなってきた。

とりあえず思いついた名前を書いてみた。

それは父の名前。

「違う、これはお父さんの名前」

名前を消して、違う名前を書いてみる。

今度は兄の名前。もう一度消す。

従兄弟の名前、友達の名前、書いては消すの作業を繰り返した。

何分間かそれをやっているうちに、やっとこさ思い出すことが出来た。


名前は何とかなったけれど、困ったのは住所や電話番号だ。

全く思い出せない。

それでも必死に思い出して、何とかカードに記入した。

実はその住所は4年も前に住んでいたマンションの住所で、電話番号も

3年前に解約した携帯の番号だったけれど。


軽い気分になったのも束の間。

今度は恐くてたまらなくなった。


一体何が起こったんだろう・・・・?記憶喪失?頭をうったわけでもないのに?


色々考えつつも、次第にそれどころではなくなった。

マンションへの帰り道を忘れてしまったからだ。


幸いその日のうちに記憶を取り戻して、家に帰ることは出来た。

後にも先にも記憶喪失になったのはあの時だけ。

もちろん、風変わりな診療と記憶喪失に因果関係があるかはわからない。

その後に一度診察してもらったけれど、その時は記憶喪失は起きなかった。

ただ、びっくりするような治療をされたあとで、いきなり記憶喪失になったのだから

どうしても不審な気分にならざるを得ない。

「その最後にされたお灸の中に、大麻か何か入ってたんじゃない?」

この話をした友人に言われた言葉だ。

たしかに、熱くもないお灸をされた途端に気分がよくなったのも変な話だと思う。


幸い今は過喚起の発作もないし、何より引っ越してしまったから

その医院と関る機会はない。

多分もう二度と行かないだろう。

しかし、あのまま治療を続けていたらどうなったのかな?

そんなことを考えると少しまた背筋が寒くなる。
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コメント

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No title

お久しぶりです!
記憶喪失って・・・
なかなかきわどい体験でしたねぇ
「気」とか書いてある時点で怪しいですw

Gくんへ

おおお!お久しぶりです!
ブログいつの間にか閉められてしまったので、ショックでしたがまた始められたんですね。
あの記憶喪失は非常にきわどい経験でした・・・・。
実は何度も書こうとしてボツになったネタだったりするんだけど。笑

えぇぇ

すごい体験だ…それ
何だったんだろう
ていうかそんなことあるんですね

そのまま続けていたら…変わってしまったのかなぁ
ある意味恐怖体験だわ

rumさんへ

何よりびっくらこいたのはわたしでした。。。。
世の中、まだまだ不思議なことだらけです。
人間ささいなきっかけで変わるものだけれど、
そのままそこに通いつめていた自分に少し興味があります。笑

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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