キョウヨウのある人

雑記
03 /15 2008
小さい頃読んだ本で、「ルドルフとイッパイアッテナ」というのがある。

話の内容はよく覚えていないのだけど、二匹の猫ルドルフとイッパイアッテナのお話だ。

ちなみに「イッパイアッテナ」というのは、「俺の名前はいっぱいあってな・・・・」と

言ったのをルドルフが「イッパイアッテナ」という名前だと勘違いしたからだ。

ちなみにこのイッパイアッテナは文字が読めるすごい猫で、本人いわく「キョウヨウのある猫」だそうだ。

ルドルフもこのイッパイアッテナから文字を習うのだけど、文字を覚えたルドルフは

得意になって文字が読めない友達の猫に自慢する。

「ねえねえ、何て書いてあるんだい?」と訊く友達をバカにして

「○○はバカ」等ひどい悪口を地面に書いて、そんなことが書かれているとは知らない

友達はさらにルドルフに「ねえねえ、何て書いてあるの?教えてよ」と訊く。

そんなルドルフにイッパイアッテナはこう言う。

「お前なあ、そういうのは一番キョウヨウのないやつがすることだぞ」と。


他のシーンや話の筋書きは全く覚えていないのだけれど、このシーンだけは強く覚えている。

読んだのは10歳ぐらいの時だったけれど、今でも記憶は鮮明だ。

子ども向けのお話にしては、ちょっときついお話にも思えるけど、なるほどなあ・・・・と思った。

当時はいまいちピンとこなかったけれど、大人になってボンヤリと思うのは

ただ知識のある人と教養のある人って全く違うものだってこと。

っていうのが、たしかにこの人物事をよく知っているけれど、話していると

ただ単に知識をひけらかして楽しんでいるんだよなあ~、

わたしと会話を楽しむ気持ちなんてこの人には皆無だよな~ってな人とたまに出くわすからだ。

もしかしたらわたしをバカだと思ってなめてかかっているのかもしれない。

他の人に対して同じようなことをしているとは限らないけど、少なくともわたしからしたら

ただの「物知りなバカ」としかうつらなかった。

言い方悪いけど、こういう人って始末悪いよな・・・・とも思った。


そういえば学生時代の知人で、豊富な知識を使ってゲイを否定し

「君は間違っているんだよ」と延々と諭してきた人がいたっけ。

わたしも知っている限りの知識を使って反論したが、所詮理屈にはかないません。

「もういいよ!」わたしはたまらず叫んだ。

彼は確かに頭もよくて勉強家だった。

しかし、人を否定する為に延々と知識を使うとは・・・・何とも哀しい。


ものを知るのは大切。知識が豊富なら、豊富であるに越したことはない。

問題はその知識の使い方じゃないかな。

10ある知識を、10そのまま垂れ流すよりは、そのうちの1つをわかりやすく

解説することが出来る人の方が100倍魅力的だと思う。


恐らく、イッパイアッテナからしたらルドルフは酷くカッコ悪く見えたことだろう。

そして、自分が余計な知識を授けたがために、ルドルフにそんなことを

させてしまった自分を恥じているに違いない。

中途半端な知識は人を傷つけるだけだ。

だからこそ、ものをよく知ると同時に考えられる人間になりたい。

「キョウヨウ」のある心優しい魅力的な人が理想だ。
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コメント

非公開コメント

すごいっ

その通り!
読んでかなり納得しちゃいました
知識というのは人を変えますよね
いい方に変わるか、悪い方に変わるか
それはその人次第

要は使い方、なんですよね

rumさんへ

どんな道具でも使い方次第・・・・っていうのと同じですよね。
知識っていうのはどんな風に役立てようとするか、本人の意識次第だと思う。
ひどく間違った使い方をしてるなあ・・・・という人もたくさんいるので、何だか切ないですね。

共感!

本当にその通りですよね。知識は生きる力だと思いますけど、頭がいいコトをひけらかして人を傷つけていることに気がつかない人って多いと思います。自分自身でも気がつかない時があるかもしれないから、気をつけたいと思います。

Takiさんへ

力は武器にもなりうるし、凶器にもなりうるってとこでしょうかね。
わたし自身知識をひけらかしたがるところがあるので、気をつけるようにしてます。
ここらへんコンプレックスに起因するところも大きいかな?とか。

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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