ピアスに思うこと

雑記
03 /04 2008
ピアス

久しぶりにピアスを買った。

レトロなデザインがかわいらしくて、安いし即決。

以前は毎日のようにつけていたのに、ここ数年すっかり遠ざかっている。

時々いれると、ちくっとして痛い。


右耳に一つだけつけたピアスはゲイの証だ。

なーんて、一体いつの時代の話だよ?って感じだけど、

あえて古くさい記号を身につけてみるのも、なかなか乙だと思う。

当時つき合っていた男はこういうのを非常に嫌がった。


「何でゲイだってわざわざ宣伝するようなことせないかんがよ」

彼はカムアウトに関しても消極的だったし、そもそもゲイの存在はクローゼットでよいと考えている。

こういう考え方のゲイは、彼に限らずいる。

それが間違いだとは言わないし、それで満足出来るならそういう生き方でもいい。

ただ、わたしはひどくコソコソした生き方っていう気がして好きじゃないのだ。

今だって職場の人や家族にカムアウトしたわけでもなく、コソコソと生きている

わけなんだけれど、何だかすごぉく嫌な感じがして仕方がない。

学生時代の友達とのつき合いみたいに、あっけらかんと腹をわって話すことが出来ないんだもん。


ましてや、カムアウトすることすらしないで

「日本には同性愛差別なんて存在しない。だからリブは必要ない」

とか言ってる人の話を聞くと、さらに「違うだろ?」って気がする。

あからさまに言うことではない、として隠さなきゃいけないことなのか?

悪いことだとか、異常なこととして捉えられていないなら、なぜカムアウト出来ないのか。

「差別なんかない」じゃなくて、「差別から逃げてる」だけだと思う。

欧米やイスラム圏とは違った、非常に目に見えにくい形で「差別」はあるんだと思う。


まあ、パートナーシップの話をすると

「そもそも一対一のつき合いがゲイに合わないんだよ。」

なんてことも言われたりして、単純には語れないんだけどね・・・・。

恋愛やセックスは人それぞれだし、どういう生き方をするかもその人の自由。

だけど、ゲイということで自分らしく生きることを阻まれたとしたら、そこに壁があるとしたら

それは差別だし、その壁はぶち壊すべきじゃないかな・・・・って思う。


と、まあ色々やりきれない思いを抱えつつ、コソコソと生きるのが嫌いなわたしは

同性愛者としての記号を身につけるべくピアスホールを開けた。

ただの自己満足にすぎないといえばそれまでだけど、自分に出来る

精一杯の自己表現だ・・・・と思ってる。


ちなみに、もしかしたら不謹慎な喩えかもしれないが、日本における同性愛者の権利問題は

妊娠中絶の問題とよく似ているような気がする。

中絶天国といわれている日本だが、実際はいまだに刑法で堕胎の罪は存在している。

いわば黙認されているわけだが、法律では禁じられているのだ。

「中絶の権利」という問題も、「同性愛者の権利」同様に日本ではあまり話題になることはない。

たしかにアメリカのように「中絶反対」を声高に叫ぶ人もいなければ、

中絶を行う医師や女性に対する脅迫や妨害もない。

しかし、法律の上ではまったく守られていない。

それどころか、かわいそうな多くの妊婦さんが犯罪者になる可能性すらあるわけだ。

本来なら、刑法や母体保護法の改正をめぐって活発な議論が行われてしかるべきだと思う。


「問題がない」と「問題が目に見えない」というのは似て非なるもの。

いまのところ黙認されているからいい、コソコソ生きていけばいい、

こういった目に見えない問題に対してそういう考え方をする人もいるだろう。

でもそれは目を背けているだけだ。


わたしはそういうのが嫌。

だから、あえてわたしは自分自身を表面化させる。

性指向という目に見えないものを、目に見えるものにしたい。
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コメント

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まぁ綺麗なピアス

いいですね、男の人が右耳ピアスなんて、あまりに分かりやすい。レズビアンには誰もが分かる記号なんて無いもの。
ゲイよりもっと見えないもの、無いものにされているからね。
私も表面化させたいけれど、さてどうしたらいいのかしら・・・。

biancaさんへ

そういえば・・・・ビアンさんて、いわゆる「イカホモ」みたいなのもないですよね。
ダナーズ系のお姉さまが強いていうならそんな感じでしょうか。
何かの形で表面化させることが出来たら、それはすごくいいことだと思う。

カワイイねぇ!

ボクには、ピアスなんて無理。カミングアウトできないというより・・・痛そうなんだもん。(汗)
でも、しるしって必要なのかな?自分でもよく分からない。
そういえば、右は「ゲイ」のしるし、左は「勇気」のしるし、両方は「勇気あるオカマ」って言ったよねー。(笑)

macunへ

うーん、痛いのは仕方ないかな。笑
アメリカでは勇気ある男のしるしみたいにしてつけたりしてるみたい。
何かの記号的なものが必要なのかどうかは、やはりその人によると思う。
まあ、ナンパされる可能性もあるとか、そんなヨコシマな気持ちもなきにしもあらず。
左は勇気のしるしなんだ?これも諸説ありますなあ。
僕が聞いたのは、男は女を守る為に右手に剣を持っていないといけないので、右手でいじらないですむ左耳にあけてるっていう話。
つまり右耳につけるのは「僕は女性は守りませんよ」っていうメッセージだとか。
じゃあ左利きのノンケはどうすんだよ?って気もするけれど。笑

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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