茶々

雑記
01 /05 2008
昨日は「茶々~天涯の貴妃」を観てきました。

時代劇はもともと好きで、特に浅井三姉妹の話はすごく興味深かったので

わりと楽しみにしていたんですが、感想は今ひとつでしたね。

渡部篤朗の秀吉がすごくよかったし、高島礼子(大蔵卿局)や寺島しのぶ(小督)など

役者さんの演技はもうしぶんなかったのだけど、肝心のストーリーが、

ものすごい早足で茶々の人生を追っかけている感じがして好きになれなかったです。

色々知っている史実と食い違っているのも、何だかなあ~というか。

大阪城落城のシーンはかなり圧巻だったので、色々含めて見る価値はあったかも。


あらためて思ったというか感じたのが、わたしは結構「滅び」が好きだということ。

戦国時代の大名の中では、豊臣家が一番惹かれるんですよね。

源氏と平家だったら、やはり平家の方が好きです。

両者に共通しているのは、日本史上たぐい稀な成り上がりと栄耀栄華の末に

わずか一代で滅んでしまう華やかしさと、はかなさがあることだと思います。

パッと咲いて、パッと散っていく姿が美しいというか・・・・と、まあ人には理解されにくいですが。


そういうわけで、自然と源義経であったり、徳川家康は好きになれない。(家光以降の徳川家には興味がある)

特に、義経はわたしにとってだいっ嫌いな「歴史上の英雄」の一人です。

大河ドラマは好きなんだけど、2005年の「義経」は見ませんでした。

何か作られた美談があまりに多すぎるっていうのもあるんだけど、

やってることがえげつないんですよね。

有名な「扇の的」では、那須与一が扇の的を射る場面ばかりが知られていますが、

あのあと大喜びして舞を舞った平家の武将を、「あいつも射てしまえ」といって

那須与一に殺させてしまっている。

源氏の武将は大喜びしてるんだけど、平家の武将や女官たちはシーンと静まり返って

しまった・・・・というところで物語りは終わっていました。

他にも、壇ノ浦では本来殺してはいけないはずの船こぎを集中的に狙っているし、

入水した平家の女性たちを髪をつかんで引きずりあげたりしています。

建礼門院(安徳天皇の母)を義経たちが輪姦したという話も伝わっています。


実際、壇ノ浦の舞台になった山口県下関市の彦島では、今でも義経はひどく嫌われているようです。

平家の平知盛や平宗盛は、地元の人からもよい領主であったとして今でも慕われています。

一度義経を徹底して嫌な人間に描いたドラマ作ってくれないかなあ。


・・・・と、内容はすっかり茶々から義経になっちゃいましたが、

とにかくわたしは「滅び」が好きなんですね。

歴史は常に「勝者にとっての歴史」であって、その影には悪役とされている「敗者の歴史」があります。

その、歴史上の「敗者」たちは、きっと今もなお草葉の陰で「そうじゃないんだよ・・・・」って

思っているのかもしれない。

でも、そういった敗者の悔し涙や怨念の上に、歴史は成り立っている・・・・それを忘れちゃいけないんだよな。

・・・・と、まあそんなことを考えたお正月でした。
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和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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