時代遅れな請願書

シリアス
12 /15 2007
松山の市議会で大変なことが起きています。

詳しくはこちら
ゲイリーマンのカミングアウト的思考 【緊急】松山市議会は大丈夫なのか!?バックラッシュ

「ジェンダーフリー」というのは、非常に簡単にいうと「性差からの解放」です。

「男の子だから○○しなさい、女の子から××しなさい」という規範から

個人を解放し、より自分らしく生きていけるようにしよう・・・・という発想です。

よく出される例ですが、例えば小学校のランドセルの話がありますよね。

男の子は黒のランドセルを、女の子は赤のランドセルを、と規定されている学校が

ほとんどだと思いますが、これを男の子も女の子も、好きな色のランドセルを背負っていいよ

という風にするのがジェンダーフリーです。

誤解してもらっては困りますが、これは「男の子が黒を使ってはいけない、女の子が赤を使ってはいけない」

ということではありません。

また、「男の子も女の子も同じ黒を使いましょう」ということでもありません。

「○○してはいけない」ということから解放しよう・・・・というのが目的なのです。


ところが、これを「ジェンダーフリーは性差を否定している」と受け取っている人たちがいます。

そして、近年ではそういった人たちがジェンダーフリーや性教育をバッシングする傾向にあります。

松山では「男女参画推進条例」という条例が定められていましたが、

一部の議員たちを中心にそれを見直せという請願が提出され、どうやら改訂の方向に向っているようです。

「ゲイリーマンのカミングアウト的思考」さんから引用させていただきますが・・・・、

請願事項

 ① 日本の文化と伝統を尊重すること。
 ② 身体及び精神における男女の特性の違いに配慮すること。
 ③ 家族と家庭を重視すること。
 ④ 専業主婦の社会的貢献を評価し、支援すること。
 ⑤ 子どもを健全に育成する上で、乳幼児期に母親の役割が重要であることに配慮すること。
 ⑥ 性教育は社会の良識に配慮し、子どもの発達段階に応じて行うこと。
 ⑦ 数値目標は現実的に策定し、長期的視野に立って達成すること。
 ⑧ 教育においては上記の全項に配慮するほか、規範意識と公共の精神の醸成にも努めること。
 ⑨ 表現の自由及び思想信条の自由を侵さないこと。
 ⑩ 松山市はジェンダー学あるいは女性学の学習あるいは研究を奨励しないこと。
 ⑪ 性別による固定的な役割分担意識及びそれに基づく社会習慣を認定した場合には、
その認定について松山市議会に報告すること。以上 >


もっともらしいことを書いているんだけれど、意味不明な点も多い。

個々に検証するのは面倒ですし、ゲイリーマンさんもやってくれるので

つっこんでいくのはやめますが、これを書いた人たちはジェンダーフリーがどんなものか

理解していないし、女性や性的マイノリティをめぐる現状も理解していないと思う。

そして、わたしに言わせれば「日本の文化」だの「伝統」なんかも

本当に理解しているかどうか疑問ですね。


「ジェンダーフリー」に関しては、誤解やデマが非常に多いようです。

くわしくはこちら
ジェンダーフリーとは ~Q&Aですぐわかる!~

そういえば安倍政権下でもアンチ・ジェンダーフリーの傾向がありましたが、

何らかの意図的なものを感じずにはいられません。

非常に由々しき事態だと受け止めています。

17日には市議会の本会議で採択されてしまうかもしれません。

松山市民ではないわたしがとやかく言うべきではないかもしれませんが、

馬鹿げた時代遅れの結論が出ないことを祈ります。
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コメント

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No title

あたしもエディさんに親しいものの一人として、この記事については書かないといけないと思っていたんだけれども、本当に時代に逆行した考え方で、よくこういう請願書がまかり通るな、と思ってたよ。

それにKazuccineちょっと触れているように日本の文化を探っていけば、ゲイがゲイとして生きられた時代もあったんだし、女性の権利も会った時代もあっただろうし。

どういう力が働いているんだろうか???
不思議。
かつ、許せない。

Moonshineさんへ

わたしに言わせれば、今のように男尊女卑の傾向になったのも、同性愛やトランスセクシャルなものに対して
寛容でなくなったのも、明治大正以降っていう気がするんですよねえ。
鎌倉時代は、遺産相続に関しては男女は完全に平等だったといわれています。同じ時代には尼将軍北条政子なんかもいたでしょ。
その後も女性権力者は、公家社会にも武家社会にも出てきました。
戦国時代の小姓とか江戸時代の衆道とか、歌舞伎の女形や白拍子もそうだけれど、同性愛やトランスセクシャル的な文化もたくさんあったわけじゃないですか。
ここらへん、何が「伝統」「文化」だよって言いたくなるんです。
どうも最近の保守的というか反動的な傾向の人たちには違和感を感じずにはいられません。

溜め息よね~

話題にしてくれてありがと!そう、残念ながらこのみっともない請願が賛成多数で可決されました。どう整理したらいいかと考えてるところよ。来週この請願の反対集会があるので参加して勉強してこようと思ってますよ。思った以上にこの出来事に多くの人が興味を持ってませんね。それもどうなんやろうね・・。

ゲイリーマンさんへ

ゲイリーマンさんとこにトラックバックしたんだけど、何故か反映されていないんですよ。おっかしいなあe-263
何だかねえ~。この反動も、ある種時代の流れの中で必然的に起こったもなら、多少仕方ない部分もあると思うんだけど・・・・
でもかなり意図的に引き起こされている感じが否めないのがどうも・・・・。
ジェンダーフリーが否定され、男は男らしく、女は女らしく、というのがもっとも極端になるのは、やはり戦争だと思うんです。
「(戦争ができる)美しい国」を目指した安倍政権でアンチ・ジェンダーフリーが加速したのも、危機感を感じざるを得ません。
安倍政権は自滅したけれど、この幼稚で偏狭な反動現象はこれかもら続いていくのでしょうか。

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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