今さら「YES」について

雑記
11 /05 2007
本屋で働いていて思うことの一つに、本当にびっくりするぐらい

色んなジャンルの雑誌やら本やらがあるってことがある。

特に「ホビー」関連では、かなりマニアックなラインナップが多い。

オタクとかマニアの類でも、ちゃんと市場として成り立っていることは

理解できるものと、本当に「これ誰が買うの??」ってものがある。

例えば、美少女アニメとか鉄道マニアの雑誌とか、ここらへんは

確かに少なからずファンがいるんだろうな~って思う。

メディアでも散々取上げられてるし、まあ身近にもいるし。

ところがRCカーとか、アマチュア無線の専門誌を見かけると

こういう雑誌が市場として成り立っていることにちょっとびっくりする。

(「マニア」の皆さんごめんなさい・・・・)

わたしは別に「マニア」や「オタク」が嫌いじゃない。

夢中になれるものがあるのは素敵なこと。

わたしもマドンナオタクと言われても嫌じゃないしね。

(が、うれしくもない。わたしは「マドンナ信者」と呼ばれたいから)

ただ、他人の好きなものを同じように好きになるのはけっこう難しい。

特に、RCカーなんかは「お金かかるのにようやるなあ・・・・」とか

どうしても先に思ってしまう。

その人が熱中していれば熱中しているほど「理解できないな・・・・」って周囲は思う。

まあ、これはお互い様。

わたしもマドンナのコンサートに1万4千円をつぎ込んだだけで、

「貧乏なくせにようやるねえ」と言われた。

(しかしアリーナ席5万を捻出できなかったのは無念。やはり「信者」とはいえないね・・・・まだ)


話がそれたけれど、世の中には毎月雑誌を買うほどの色んな「マニア」が

本当にたくさんいるっていうことに驚いているわたしだ。

ただ、そんだけ色んなマニアックな雑誌がある中で、やはりゲイ雑誌が

いまいちジャンルとして確立していないのも不思議だなって思う。

もちろん「BAdi」とか、今は亡き「薔薇族」や「さぶ」みたいな雑誌は

今までずいぶんあったんだけれど、どれも「エロ本」っていう要素が強い。

エロ本にカルチャーとかライフスタイルとか、色んなものが混ざり合っている。

これはおもしろい反面、厄介だなって思うこともある。

まず、家に普通に置いておくことが出来ないし、いっつもエロを欲している

わけではないのに、否応なしにエロを見せ付けられるのも腹が立ったりするのだ。


だから、エロ本はエロ本で、カルチャーやライフスタイルは別個の雑誌が

欲しいな~ってかねがね思いつづけてきたが、2005年に「YES」が創刊された。

YES

最初、この雑誌の創刊をすなおによろこんでいたわたしだけど、

何度か買いつづけているうちに違和感の方が強くなってきた。

まず、エロ抜きなのはいいと思う。家族に見られても問題なし。

大手の出版社から出ているのもよし。

カルチャーやファッション記事がすごくおしゃれで、ラガーシャツや

ハーフパンツで髭面のマッチョの、日本のゲイ特有のルックスの人が出てこなくて安心してた。

・・・・・でも、実はそこに違和感の最大の原因があったんだけど。


洋服のグラビアなんかは、ファッション誌なみにかっこよかった。

でも、高額すぎた。

若い男の子が好きな「FINEBOYS」とか「Smart」みたいなファッションでもなく、

時間やお金に余裕のあるオトナが好きそうなお洋服の数々・・・・。

お、いいな~っていうレベルでは決してなかった。

憧れるっていうより、ちょっと雲の上すぎて、どうせ自分には関係ない・・・・。

何だかそんなことを感じさせてしまう雰囲気だった。

欧米のスタイリッシュなゲイたちのイメージを、そのまま日本に持ち込んだような

雑誌作りだったんだと思うけど、日本のゲイの多くはあんな感じではないと思う。

(もちろん、欧米のゲイたちもみんなおしゃれでスタイリッシュじゃないと思う)


ちなみに「YES」はゲイ雑誌っていうよりはLGBT(Lesbian, Gay, Bisexual,TranceSexual)雑誌だったんだけど、

記事の大半はゲイにフォーカスした内容が多くて、ゲイとしてはうれしいが

ビアンやバイの人はどう思ってたんだろう?

多少薄っぺらい内容になっても、もっと色んなセクシャリティの人に

ついて取上げて欲しかった・・・・って思う。

まあ、そうじゃなくても薄っぺらい内容だったって人もいるみたいだが。


そして「YES」はいつのまにか休刊していた・・・・。

残念だけど、「やっぱりねえ・・・・」って気持ちもある。


・・・・そんなわけで、色んな意味で現実にフィットしていなかった「YES」だけど、

わたしはやはり同じような雑誌が欲しい。

いつか、もう少し下世話でもいいから同じような楽しい雑誌を作ってくれたらいいな・・・・って思う。
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コメント

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いい本だったのにね

YESはとってもいい本だったと思う。
BADIやG-MENなどとはかなり切り口の違った本で、あの伏見さんもびっくりしてたみたいよ。
この写真のYESがMoonshine的に大好きで、実家に大切にとってあります。
今のところにも持ってくればよかったな。

そうそう、この本をタワーレコードで買ったとき、コンドームつけられてびっくりしたw

そんなにあたしってゲイゲイしくみえたかしらね?(爆)

Moonshineさんへ

数少ないYESの中でも、この号は面白かった記憶があります。
ちょっと意気込みだけで、先走っちゃった感もありますね。
コンドームつけてくれるとはイキなはからいじゃございやせんか。笑
ゲイゲイしいのはわたしも同じですが。

和江さん

30代シスジェンダー(?)ゲイ。

日本の片隅にひっそりと暮らしている。
お仕事は福祉系。


マドンナが大好き。


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